Hints on Practical Study [Tech Info]
New Elementary Studies for Xylophone And Marimba
- 作者:
- 出版社/メーカー: Meredith Music Pubns
- 発売日: 2000/03
- メディア: ペーパーバック
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GHグリーンの教則本、
「New Elementary Studies(ニューエレメンタリースタディズ)」
の最初に書かれている、『練習の心得』です。
ちょっと面白いです
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◆ 木琴とマリンバのための実用的な練習の心得 ◆
1.楽譜がキーボードより上のおよそ2インチであるように、楽器の前にまっすぐ譜面台を置いて、スタンドを調節します。
2.練習する時と演奏する時、常に立って演奏すること。座った姿勢で演奏しようとしないでください。
3.すべての演奏は手と手首でされなければなりません。音符をたたくとき、腕は上げません。ハンマーは手首によって完全に上げ下げされます。
4.常に手を低い状態に保ちます。音符をたたくとき、ハンマーをキーボードから2〜2分の1インチ以上、上げてはいけません。低い打撃は速度と正確さにとって必須です。
5.すべてのシャープとフラットはバーの最も端を打つこと。シャープとフラットでロールをする際は、左手はバーの中央、右手はバーの最も端を叩くこと。フレームに乗っている部分は叩かないこと。
6.どんな楽器でも早い進歩の秘訣は、ゆっくり慎重な練習を通じて得られます。練習する時、全ての音符は、正しく、正しいテンポで演奏されるべきです。ゆっくりと慎重な練習で、生徒はこれを達成することができます。常に、それぞれの拍子のカウントと音価が音符自体と同じくらい完全に重要なことを心に留めておきます。両方とも正しい表現形式のために、常に演奏されなければなりません。
7.出来る限り暗譜すること。良い暗譜と早い暗譜能力はどんな音楽家にも最高の価値があります。
8.視奏して演奏するときは、何が演奏されるのか完全に集中し、それから、各音符と音価が一目で把握できるくらい、十分にゆっくりと演奏します。テンポがとても遅いならば、これを達成できます。初見で演奏する能力がよくなって、それから速度は徐々に上げることが可能になります。
9.練習に専念する時間については自由選択です。1日2時間の練習は、当然、1日わずか1時間より良いです。1日3時間の練習はさらに良いです。しかし、毎日練習に割り当てる時間を決めて、厳しく、この原則で組み立てる日課を固守することが、望ましいです。1日当たり、2~3時間の練習はもしかすると、それぞれ20~30分に分けるほうが、やりやすいかもしれません。ある場合には、これは有利で間にリラックスすることができるかと思います。
10.最も練習に有効なマレットは、1インチのソフトラバーボールが付いている12~13インチの長さの柄がついた物です。演奏するとき、マレットはきつすぎないように握ります。力を抜き、適当にゆるいグリップを採用すること。マレットはボールから約7インチ離れたところを親指で握るべきです。
11.マレットは次のように握ります;親指と人差し指の第一関節でマレットを握ります。中指と薬指は、手のひらに指先がそっと触れるように同時に柄にかけるように持ちます。小指は自然なポジションにある状態なので使われないでしょう。演奏するとき、手の甲が、指は見えないように下にあるよう、殆ど水平になります。
12.楽器に近ずきすぎないこと。4〜5インチの隙間が身体とキーの端の間にあるように、立ってください。
◆1988年メレディス・ミュージック出版 発刊
(オリジナルは1925~1930年の間のどこかで発刊されたと思われます)
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ラグタイムシロフォン講座でも、
テクニカル講習の時、最初にベッカー先生が説明してくれました。
面白いのは「立って演奏すること」のところ。
「あたりまえでしょ!」と思われそうですが、
その昔、シロフォンは共鳴管が付いていなく、
(今でもあるけど)卓上に置いて演奏されていたから
その名残のせいかな、と・・・。
YouTubeで、その昔のシロフォンの演奏方法を見ることが出来ます↓
Hölzernes G`lachter: Holz auf Stroh - Tiroler Abend DVD
私はドイツ語は読めないのですが、
多分、タイトルには『ストローフィドル』って書いてあるんじゃないかしら。
『ストローフィドル』は木琴の別名でした。
今も、ドイツに行けば、こういう木琴、
入手できるのかなあ・・・?
(誰か知っていたら教えて下さいm(__)m)
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