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Tips to The Xylophonist [Tech Info]

昨日の『Hints on Practical Studies』に引き続き、
GHグリーンの教則本『Instruction Course』に掲載されている
『練習のルール』を紹介します。

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G・ハミルトン・グリーンのシロホン奏者への助言
(マリンバとビブラホンを含みます)
練習のルール

1.楽器の前に丁度中心に譜面台を置き、楽譜がキーボードから約2インチ上にくるように、譜面台を調節してください。

2. 練習するとき、手は低くキープします。演奏するとき、両手の小指は殆ど鍵盤に触れるくらいです。

3. 常に手首から叩くこと。腕の動きで叩かないように。音符を叩こうとマレットを上げるとき、手首の動きだけ、使うこと。前腕を動かしてはいけません。

4. 常に、マレットを低く保つこと。これは、速度を得るために不可欠です。音符を叩くとき、必要以上にマレットを上げてはいけません。より低く保つことがより良い方法です。6インチ、マレットを上げ下げすることは3インチだけ上げ下げするより時間がかかる、ということを覚えていて下さい。

5. 常に安定したテンポを保つように。これは、大変重要です。

6. 常に、どの音符にも正確な音価を与えるように。例えば、もし、4分の4の小節に8分音符があり、次の小節には全音符があるとき、両方の小節は等しく同じカウントと同じ拍子であるべきです。多くの生徒は早く弾きたいと切望し、伸びる音に正確な拍を与えない習慣があります。これは、避けなければいけない間違いです。

7. 練習するとき、全ての音符は正しく演奏されるべきである、と言うことを心に留めて置くように。私は、殆ど全ての木琴奏者が速いスピードで演奏したい、と願っていることを理解しています。しかし、間違った音符で早く弾く、ということは、明らかに時間の無駄です。早さの秘訣は、鍵盤に関する完全な知識で正確に演奏する、ということに他なりません。ですから、まず、そうできるくらい速度を落とし、全ての音符を正確に演奏することにより、楽器に関する完璧な知識を得ること。それから、どんな曲を演奏するときでもより良く熟知出来るようになったとき、あなたはテンポを上げることが出来るようになり、しかも、全ての音符を正確に弾けるようになるのです。

8. あなたのプレーヤーとしての成功は、あなたの練習に対する能力のうえに成り立ちます。結果を得るためにあなたは練習しなければなりません。そしてたくさんするほど、結果は早く出ます。

『PRACTICE MAKES PERFECT(習うより慣れろ)』は古い決まり文句ですが、常に心に留めて置くと良いです。良い練習習慣を身につけるために、ちょうどあなたが毎日練習に備えてどれくらいの時間を費やすことができるかについて決めてください、そして、できれば、毎日同じ時間を選んでください。もし、あなたが午前中に2時間、午後に1時間練習するとしたら、これは、従うべき大変良いルティーンで、毎日するように心がけて下さい。もし、あなたが音楽以外の他の仕事が日中にあり、毎晩2時間と仕事前の30分を練習に使えるならば、これもまた素晴らしいことです。要点は、ムラがない練習に使える可能な限りの時間を獲得し、毎日同じ時間連取する習慣を作り、何にも練習の邪魔にさせない、ということです。私は常に、生徒へ、最低2時間練習するようにアドバイスしています。ルティーンを作り、最も早い結果を得ることでしょう。

9. シャープとフラットを含む列は、ナチュラルを含む列の上に置かれているべきです。あなたはより速く正確に演奏出来るようになるでしょう。なぜなら、そうなっていることによってシャープやフラットがあなたに近くなり手を伸ばす必要がなくなるからです。

シャープやフラットを叩くとき、常にあなたから一番近い、鍵盤の端を叩くように。これはあなたに多大な速度と正確さの発展をもたらします。端を叩いたときの音は、真ん中を叩いたときと同じくらいきれいな音が出る、ということが分かるでしょう。ロールで持続する音を出すときは、マレットを一つは鍵盤の中央、もう一つは端に置いて弾きます。私はこの方法を自分のレコーディングを含む、全ての演奏でやりました。もし、端を叩いた音が劣っているとすれば、きっとそれは録音にも現れるでしょう。

10. 技術的な勉強を犠牲にすることを代償にして、あなたの勉強の全てをポピュラー音楽やジャズに捧げないでください。上手にポピュラー音楽やジャズを演奏するために、楽器に関する完璧な知識が必要である、ということを忘れないで下さい。そしてそれは、正当で良い練習と勉強からのみ得られる物です。

11. 正しいハンマリング(手順)を発達させること。もし、いくらかの選び出された手順があなたにとってやりにくい方法だとしても、それは変更しないように。なぜなら、それは、両手の完璧な技術発達のために書かれているからです。

12. 全てのワークで使うべきマレットについて。
私は、1インチのボールが付いた、柄が13インチの長さの物を勧めます。より多くの正確さを得るために、マレットの柄は、かなり堅くしっかりしていなければなりません。先端の1インチのボールは、固すぎないこと。木や極端に固いゴム球は、叩くときに生ずるへこみで楽器を駄目にするだけでなく、その音が耳にも不快になるので、避けるべきです。私は、3/4ハード(ミディアムハード)のゴム球のマレットを演奏に、1/2ハード(ミディアムソフト)又はソフトのゴム球マレットを練習に、勧めます。良いバランスのマレットを選んで下さい。重かったり扱いにくい物であってはなりません。

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(翻訳ソフトを所々で使っているので、ちょっと読みにくい日本語になっているかと思います。すみません)

初心者用に書かれた『ニューエレメンタリースタディ』の冒頭文の解説に「現在のレスナーは、賛成できないテクニックもあるかもしれませんが・・・」と書かれています。

昨日の『Hints〜』と共通する部分もあります。

9番の「黒鍵は白鍵の上においてあるものを〜」というのは、初期の木琴は、現在のビブラフォンのように黒鍵と白鍵が水平に(=重ならない)ように鍵盤が置かれていた楽器も製造されていたから、だと思います。

大好きなフレーズ『Practice makes perfect』って、日本語にすると『習うより慣れろ』なんですね!?
英語の方がなんだか、直接的に心に響きます。

どのtipsも、ホントに基本的な物ばかり、だけど、長くやっている内に忘れてしまう大事な事ばかりだなあ、と思います。

マリンバのテクニックだと、『マレットを上げない』っていうのは、あまり当てはまらないように思いますが、シロフォンでは必須のテクニックです。
最初はとても難しく感じて、筋肉痛にもなりそうな演奏方法ですが、すごく、理にかなっているというか、上記のtipsからも理解出来るかと思います。



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Hints on Practical Study [Tech Info]


New Elementary Studies for Xylophone And Marimba

New Elementary Studies for Xylophone And Marimba

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: Meredith Music Pubns
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: ペーパーバック



GHグリーンの教則本、
「New Elementary Studies(ニューエレメンタリースタディズ)」
の最初に書かれている、『練習の心得』です。
ちょっと面白いです[わーい(嬉しい顔)]

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◆ 木琴とマリンバのための実用的な練習の心得 ◆

1.楽譜がキーボードより上のおよそ2インチであるように、楽器の前にまっすぐ譜面台を置いて、スタンドを調節します。

2.練習する時と演奏する時、常に立って演奏すること。座った姿勢で演奏しようとしないでください。

3.すべての演奏は手と手首でされなければなりません。音符をたたくとき、腕は上げません。ハンマーは手首によって完全に上げ下げされます。

4.常に手を低い状態に保ちます。音符をたたくとき、ハンマーをキーボードから2〜2分の1インチ以上、上げてはいけません。低い打撃は速度と正確さにとって必須です。

5.すべてのシャープとフラットはバーの最も端を打つこと。シャープとフラットでロールをする際は、左手はバーの中央、右手はバーの最も端を叩くこと。フレームに乗っている部分は叩かないこと。

6.どんな楽器でも早い進歩の秘訣は、ゆっくり慎重な練習を通じて得られます。練習する時、全ての音符は、正しく、正しいテンポで演奏されるべきです。ゆっくりと慎重な練習で、生徒はこれを達成することができます。常に、それぞれの拍子のカウントと音価が音符自体と同じくらい完全に重要なことを心に留めておきます。両方とも正しい表現形式のために、常に演奏されなければなりません。

7.出来る限り暗譜すること。良い暗譜と早い暗譜能力はどんな音楽家にも最高の価値があります。

8.視奏して演奏するときは、何が演奏されるのか完全に集中し、それから、各音符と音価が一目で把握できるくらい、十分にゆっくりと演奏します。テンポがとても遅いならば、これを達成できます。初見で演奏する能力がよくなって、それから速度は徐々に上げることが可能になります。

9.練習に専念する時間については自由選択です。1日2時間の練習は、当然、1日わずか1時間より良いです。1日3時間の練習はさらに良いです。しかし、毎日練習に割り当てる時間を決めて、厳しく、この原則で組み立てる日課を固守することが、望ましいです。1日当たり、2~3時間の練習はもしかすると、それぞれ20~30分に分けるほうが、やりやすいかもしれません。ある場合には、これは有利で間にリラックスすることができるかと思います。

10.最も練習に有効なマレットは、1インチのソフトラバーボールが付いている12~13インチの長さの柄がついた物です。演奏するとき、マレットはきつすぎないように握ります。力を抜き、適当にゆるいグリップを採用すること。マレットはボールから約7インチ離れたところを親指で握るべきです。

11.マレットは次のように握ります;親指と人差し指の第一関節でマレットを握ります。中指と薬指は、手のひらに指先がそっと触れるように同時に柄にかけるように持ちます。小指は自然なポジションにある状態なので使われないでしょう。演奏するとき、手の甲が、指は見えないように下にあるよう、殆ど水平になります。

12.楽器に近ずきすぎないこと。4〜5インチの隙間が身体とキーの端の間にあるように、立ってください。

◆1988年メレディス・ミュージック出版 発刊
(オリジナルは1925~1930年の間のどこかで発刊されたと思われます)
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ラグタイムシロフォン講座でも、
テクニカル講習の時、最初にベッカー先生が説明してくれました。
面白いのは「立って演奏すること」のところ。
「あたりまえでしょ!」と思われそうですが、
その昔、シロフォンは共鳴管が付いていなく、
(今でもあるけど)卓上に置いて演奏されていたから
その名残のせいかな、と・・・。

YouTubeで、その昔のシロフォンの演奏方法を見ることが出来ます↓
Hölzernes G`lachter: Holz auf Stroh - Tiroler Abend DVD

私はドイツ語は読めないのですが、
多分、タイトルには『ストローフィドル』って書いてあるんじゃないかしら。
『ストローフィドル』は木琴の別名でした。
今も、ドイツに行けば、こういう木琴、
入手できるのかなあ・・・?
(誰か知っていたら教えて下さいm(__)m)
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