Harry Robbins / ハリー・ロビンス [xylophonist]
英国で1930年代に活躍した木琴奏者・ハリー・ロビンス。
YouTubeなど、いくつか演奏している動画があります。
British Path Harry Robbins
YouTube Harry Robbins
ところが、文献で彼の生い立ちや活動状況などが書かれているものが本当に少なく、具体的に何年頃どこにいて何をしていた、とか音楽のバックグラウンドがあまりわかりません。演奏のスタイルや容姿から、とても紳士的できちんとしていた人のように思われます。
彼がPremierから出版している教則本がありますが、その中にも人物がわかる記事はありませんでした。何かの手がかり見つかるのを期待しましたが、、。
なので、代わりにその教則本の中身を写真掲載します。
コンテンツは至って普通です。
エクササイズのほぼ全てが↑このように、びっしりと音符で埋められています。充実した内容です。
いくつかのフレーズは、G.H.グリーンの教則本と似ていたり同じだったりするので、どこかで影響を受けていると思います(私見ですが)。
↑4本マレットの持ち方もこの当時の標準、スタンダードグリップです。
後半4分の1はビブラフォンの教則本になっています。ここは他の巨匠たち(グリーンやブリュワーなど)と少し違ってモダンな感じがします。実際、ロビンスの録音に木琴とビブラフォンの両方を演奏しているレコードがいくつかあるので、木琴と同等に弾いていたと思うのですが、この頃はまだ、現代のような即興スタイルをするのではなく、ハーモニーとメロディを一緒に弾くスタイルだったと思います。
↑このページのように、4本で演奏する時のアレンジが載っているのも、モダンな感じがします。
一つ一つがなんだか、きちんとしている印象を受けます。人物もきちんとしているのでは?
人物が知りたかったのですが、なかなか辿り着けないので所蔵するSPレコードを使って動画をYouTubeに載せてみました。
Fairy Tiptoe/Julian Fredericks
https://youtu.be/QvAHc5CCWSM
Fiddlesticks/Leslie Jones
https://youtu.be/N3Ufb6MqYAI
Nutty Woods/Harry Robbins
https://youtu.be/0FKdv-LmzPM
12th Street Rag/Euday L. Bowman
https://youtu.be/kFEDxJEAXQw
Kitten On The Keys/Zez Confrey
https://youtu.be/KDCyvZQJ0eQ
Buffoon/Zez Confrey
https://youtu.be/ch_jLV6_SZ8
演奏もきちんとしているハリー・ロビンスさんです。
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