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Kurt Engel 〜クルト・エンゲル〜 [xylophonist]

12074824_941998265873835_7007830797149521539_n.jpegKurt Engel

ドイツ人の打楽器奏者・作曲家だったクルト・エンゲル。
(ドイツ語読みだとそう発音するのでしょうか?英語読みだと、カート・エンジェル、みたいになります)
1909年4月6日ドイツ・ベルリン生まれ、1967年8月6日に同じくベルリンで逝去。
木琴、ビブラフォン、マリンバなどジャズ等の他、クラシックやジャズ以外のポピュラー音楽も演奏していました。

Wikipediaによれば、
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エンゲルは 1927 年から 1950 年代にかけて、クリスタル (サンフランシスコ)、テレフンケン、メトロフォンのレーベルからのスイング タイトルを含む数多くのレコードを録音しました。ベニー・デ・ウェイル、クルト・ホーエンベルガー、フランツ・トーン、マイク・ダンツィ、エルンスト・ヘラーハーゲンなどのミュージシャンが彼の「タンズリズムマイカー」に参加しました。彼はまた、ルディ・シューリッケや、ジェームス・コック(ファニー・ヴィブラフォン奏者)、エアハルト・バウシュケ、ハンス・バンド、アーダルベルト・ルッター、オスカー・ジュースト、ハインツ・ブッシュハーゲンらのオーケストラとも共演した。最近では、エンゲルは RIAS ダンス オーケストラでティンパニストとして働き、レコーディングも行っています。

ポップ歌手のデトレフ・エンゲルは彼の息子です。
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アメリカの木琴マリンバの演奏家でもあり歴史家のデビッド・ハーヴィさんのFacebookページの投稿を訳すと、次のように紹介されています。

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1930年代、ジャズなどのスイングミュージックが台頭する中、このジャンルの音楽はヨーロッパへ広がり流行していました。アメリカと同様に、イギリスやその他ヨーロッパの国でも当時、最も「熱い!」音楽とされていました。この時代にドイツで活躍していたのが、Kurt Engelです。

Engelは5オクターブの楽器(共鳴感は真鍮製)を2本あるいは4本のマレットで演奏していました。彼の奏でる音楽は、素晴らしいスイングのフィーリングにあふれ、演奏技術も常にしっかりとしていました。Engelのバチ捌きは軽く、鮮明な音色で、同時代の木琴奏者・G.H.グリーンのものとよく似ていました。興味深いことに、この2人が使用していたマレットがとてもよく似ていて、そのせいで奏でる音も似ていた、と言えるように思います。そのマレットの柄は、ヒッコリー(クルミ科に属する硬い木)で作られマレットの先にある球の部分に行くに従って細くなっているような作りでした。写真でもその形状がわかるかと思います。

ここにあげた彼の演奏の一つ「Always Smiling」を聴けば2〜3分というわずかな時間の中にEngelのはしゃぐようなあそび一杯の雰囲気が伝わると思います。4本マレットを使う明るく軽やかな演奏が音を聞けば伝わると思います。1930年代というのは遠い過去ですが、スイング音楽が台頭である時代が蘇るようです。
(注;「Always Smiling」は、ポッドキャストへ収録しました by mika)
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YouTubeには数々のエンゲルのスイング演奏の音源があります。

# Wo Die Weißen Lotusblüten Blüh'n

# Bauklötzer, Foxtrot

# Spezial Delivery-Stomp

# San Francisco

# Harfe, An der nächsten Ecke, Slowfox, 1935

# Look Out, Little Ruth

# Tanz Rhythmiker

# Der Frechdachs

特に「Look Out, Little Ruth」はとても人気がある素敵な曲、出版もされていたり、多くの学生さんたちがリサイタルピースに選んでいるようでした。

私が所有しているSPレコードでは、スイング曲よりもアコーディオンや口笛などと一緒に演奏している軽クラシックが多く、その中でも、エンゲルは4本マレットを巧みに操り、木琴、ビブラフォン、マリンバを交互に演奏していました。

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ウェブで探せるエンゲルの写真は両手にたくさんマレットを持つものばかり[わーい(嬉しい顔)]


アコーディオン奏者兼作曲家、Hans Jungherr、Walter Pörschmann、とそのバンドと共に演奏するレコードを6枚(両面で12曲)持っています。写真はその一部↓
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中には、日本で1935年に発売されたものもありました。
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↑日本語での題字が左から右へ書かれているところに時代を感じます。第二次世界大戦中、英米のものは排除されていましたが、ドイツは同盟国だったからからか、この時代にも聴かれていたのか、と思います。

戦前、ジャズを聴いていた人達がエンゲルの演奏を聴いていたかも知れない、と思うと感慨深いです。
しっかりした演奏技術と楽しい音楽が日本人の心を捉えただろうな、と思います。

笑顔も思いっきり素敵です↓
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